お笑いコンビ爆笑問題の太田光(55)が日大芸術学部に裏口入学したと虚偽の記事を「週刊新潮」に掲載されたとし、新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告を求めて提訴していた判決公判が21日、東京地裁で開かれ、新潮社側に440万円の支払いと同社のインターネットサイトから当該記事を削除するよう命じた。一方で、太田側の謝罪広告の請求は棄却した。

新潮社側は、直ちに控訴した。これを受けて、妻で所属事務所タイタンの太田光代社長(56)は「うちはしつこいので、負けたら最高裁まで行く気です。刑事でも処罰してほしい」と語気を強めた。

この日、太田光は出廷せずに、光代社長が傍聴席から判決公判を見守った。新潮社が控訴したことについて光代社長は「驚きですね。新潮社の主張はおどしにしか思えない。高校時代の同級生の証言と言っても、太田はほとんど友達がいなかったんですよ。うちはしつこいので、負けたら最高裁まで行く気です。恐怖を感じているので、警察に届けて刑事でもやってもらう」と話した。

午後に都内で会見した、太田は「死んだおやじがヤクザにペコペコして頼んだと書かれたのが申し訳ない」。光代社長が刑事でも処罰を求めていることに、太田は「タイタンとしてうちの社長がやる思いと、僕自身の思いの強さが違うかも。僕自身としてはおやじへの思いが強かった。と言っても、それほど親孝行じゃないんだけどね」と振り返った。

光代社長は「会社と個人では違う。出演番組のスポンサーなどの問題もある。3本くらいあったCMが継続にならずに一時はゼロになったし、新規の依頼もなくなった。中つり広告を見て、こちら側が被告だと思っている人もいる」と話した。

太田の相方で日大芸術学部演劇学科の同級生だった田中裕二(56)について、光代社長は「田中は1年生で先にやめている。半年も行ってなかったんじゃないかな。『どうなのかな。(裏口入学は)違うと思うけどね』と話しているけど、役に立たない」と話した。