女優上野樹里(34)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の28日放送の第9話の視聴率が10・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と5日、分かった。年末スペシャルとして2時間に拡大されていた。

前回の10・1%より0・1ポイント、アップした。

初回から13・8%、10・3%、12・1%、12・4%、10・0%、11・4%、9・5%、10・1%だった。

昨年7月期ドラマの第2弾。87年4月スタートのフジテレビ系のドラマ枠「月9」では初の2クール放送。7月期の予定が、コロナ禍で11月開始となった。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事だった父・平(時任三郎)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり)の遺体は見つかっていなかった。そして、平は仕事を辞して、里子の遺体を探すために東北の街へと移り住む。

平の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事・桑原真也(風間俊介)と結婚して、5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。だが、事件に巻きこまれた桑原は、長野県警に異動させられて交番勤務を命じられていた。

第9話では、朝顔は、つぐみと一緒に保育園の運動会に参加する。同じころ、法医学教室の藤堂(板尾創路)や光子(志田未来)たちは、マンションの前で死亡していた21歳の大学生・小湊真由(愛甲ひかり)の解剖を行っていた。真由は、全身を11カ所も刺されており、死因は背部刺創による出血性ショックだった。

真由が雑誌の人気読者モデルだったため、SNS上にはこの事件に関するさまざまな情報が流れていた。その中には、真由と親交があったモデル仲間の吉永明日花(水野瑛)や、かつて交際がうわさされた橘凛太朗(宮内伊織)の犯行を疑う声も上がっていた。

そんな折、高橋(中尾明慶)と牛島(望月歩)が解剖室の掃除をしていると、突然解剖台横の水道が壊れ、水が噴き出す事態が発生。そのせいで、予定されていた解剖は別の大学に依頼することになってしまう。

翌日出勤した朝顔は、真由の事件について調べるという光子を手伝おうとした。だが茶子(山口智子)は、修理が終わるまで休んで有休を消化するよう朝顔に指示する。

あくる日、朝顔は、つぐみを連れて平の住む東北の仙ノ浦に向かい、再会する。その後、体調を崩して入院中の里子の父親で祖父の浩之(柄本明)を見舞う。そして、朝顔は里子と中学・高校の同級生だったという美幸(大竹しのぶ)と出会う。

一方、桑原は、発砲した件で刑事部長から臨時の審議会への出席を命じられた。