英ザ・サン紙に対する名誉毀損(きそん)裁判で敗訴した米俳優ジョニー・デップ(57)がSNSを更新し、「今年は多くの人にとってとても大変な年でした。これからはより良い時が待っています。みなさんハッピー・ホリデー!愛と敬意を込めて」とメッセージを投稿した。 

デップは、「元妻の女優アンバー・ハードに暴力を振るうDV夫」などと報じたザ・サン紙に対して名誉毀損の訴訟を起こしたが、裁判では薬物乱用の証拠などが明らかにされて敗訴。それが原因ですでに撮影が始まっていた映画「ファンタスティック・ビースト3」を降板することが発表されるなど、コロナ禍の今年はデップにとっても波乱に満ちた1年となった。

「DVは事実無根」と主張するデップは判決を不服とし、再審理を求めていると伝えられている。そんなデップは英ロックバンド、ザ・ポーグスのボーカル、シェイン・マガウアンを描いたドキュメンタリー映画を製作することが発表されており、SNSにはそのセットで撮影された白黒の写真をメッセージと共に公開している。

デップは新型コロナウイルス感染拡大でロックダウン中の4月にインスタグラムを開設、SNSデビューを果たしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)