年内で活動を休止する嵐と日本テレビ系バラエティー「嵐の宿題くん」(06~10年)で共演した小倉智昭(73)に話を聞く機会があった。番組終了から10年以上たった今も、メンバーと誕生日プレゼントを贈り合う交流が続いているという。

放送期間中に還暦を迎えた際は、メンバーのサイン入りシャンパンをもらったという小倉。「ファンからしたら垂ぜん。彼らはあまりサインをしないので、ありがたい。今でも大事にお宝として残してますね」。

メンバーからは親しみを込めて「オグさん」と呼ばれており、嵐から毎年贈られるプレゼントには必ず「OGU-3(おぐさん)」と名前が入れられているという。心遣いに感謝する一方、「僕は5人にしなきゃいけないでしょう? ある程度金額もそろえなきゃならないし、それぞれの趣味もある。選ぶのは楽しいんですけど、今年はどうしようかって(笑い)」。うれしい悩みでもあるようだ。

必ず直接、難しければ人の手を介して渡すことを心がけており、一方的に事務所に送ることはしないという。「そういうお互いのやりとりをすることによって、ずっと続くものってあるじゃないですか」。関係を大切にする気持ちが受け取れた。

共演当時、メンバーはまだ20代前半。“国民的人気”を得る直前で「出世していく過程を見られた」と語る。活動休止後のメンバーへの期待感を聞くと、再結集を望むのではなく「自分を犠牲にしていた部分もあったと思う。僕は、それぞれの道を歩んでいけばいいんじゃないかなって思っています」。背中を押す、父のようなコメントが印象的だった。 【遠藤尚子】