2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補は-。日刊スポーツが注目する新星たちを「2021年『急上昇!』」と題してお届けします。

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テレビ朝日系「魔進戦隊キラメイジャー」で速見瀬奈(キラメイグリーン)役を演じる女優新條由芽(22)は、成長の真っただ中だ。本格的に女優として活動して今年で3年目。飛躍の年にするために走り続ける。

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約1年続いてきた「キラメイジャー」の撮影も、終盤に差し掛かっている。演じる「キラメイグリーン」とも向き合ってきた。

「1年を通して同じ役をやっていると、途中で中だるみしてしまったりすることもあると聞いていたのですが、毎回脚本が来る度に瀬奈の新しい一面が見えたり、私自身も知っていきたいと思う部分がどんどん出てきて、そういうのは全然ありませんでした。私自身も『もっとこうやってみよう』と思う気持ちもどんどん出てきて、すごく充実した1年になったんじゃないかと思います」

陸上選手という設定で、撮影前には走り方などのトレーニングも行ったといい「この1年で確実に足は速くなったと思います(笑い)」。天真らんまんな役柄にも影響を受けたといい「私自身はおとなしくて、あまりしゃべるタイプではなくて、瀬奈のテンションに付いていくのにも必死だったんですけど、やっていくうちにいい影響を与えられて、自分自身、前向きになったというか、明るさの基準も上がりました!」

小学生の頃から12年間、ピアノを習い続け、中高では茶道部に所属。それまで芸能界を意識したこともなかったというが、フリーモデルとしての経験がその道を切り開いた。

「アニメが好きで、かわいい服とかも大好きだったので、そういうのを着たいと思ってやっていました。Twitterで写真をアップしたりしていたら、『ヤングジャンプ』さんに声をかけていただいて。そこから意識するようになりました」

19年1月期に放送の日本テレビ系「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で本格女優デビュー。同世代の実力者に囲まれて、刺激を受けた。

「初めての演技だったので、楽しさというよりはもう必死さしかなかったです。永野芽郁さんとか、みんな多くの作品に出ていて、演技もすごいじゃないですか? それを目の前で見て、感じることができて、勉強と吸収の日々でした。まだ全然経験がないので、やったことのない役の方が多いので、もっといっぱい演じさせてもらって、自分の引き出しを増やしていければと思います」

女優としての憧れは、吉岡里帆(27)だという。

「吉岡さんの演技のうまさとか繊細さとかは、まねしようと思ってまねできるもんじゃないとすごく思いますし、現場での雰囲気作りだったり、スタッフさんへの気配りだったり、吉岡さんの尊敬できる部分はたくさんあるので、目指していきたいなと思います」

さらに理想の女性像としては、北川景子(34)の名前を挙げた。

「これまでお会いした方の中で、すごくすてきだなと思ったのが北川景子さんなんです。すごく強い心も持っていて、それでいて立ち振る舞いもきれいだし…。全てが『きれい!』って。将来こういう女性になってたいなというのはすごく思います」

21年を飛躍の年にするべく、走り続ける。

「前半は『キラメイジャー』のイベントなどもあるので、最後まで走り抜けるというのが目標です。後半は、ドラマや作品にも出られるように、頑張ります!」  【取材・大友陽平】

◆新條由芽(しんじょう・ゆめ)1998年(平10)4月27日、群馬県生まれ。フリーモデルをへて、昨年1月期の日本テレビ系「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で女優デビュー。「離婚なふたり」、「電影少女-VIDEO GIRL MAI2019」などのドラマや、CM、グラビアで活躍。今年3月からテレビ朝日系「魔進戦隊キラメイジャー」で速見瀬奈(キラメイグリーン)役で出演中。茶道「裏千家上級」や書道成人の部「中等部師範免許」を持つ。158センチ。血液型AB。