英王室引退を発表して1年が経過したヘンリー王子(36)とメーガン妃(39)が、SNSの使用をやめたと英メディアが報じた。

夫妻は王室時代、「サセックスロイヤル」という公式アカウントでSNSを運用し、1000万人以上のフォロワーがいたが、昨年3月に王室を引退して以降は「ロイヤル」の名称を使用できないことから同SNSの更新をストップしていた。引退後は新しいアカウントの立ち上げをしておらず、夫妻が支援する慈善団体のアカウントを通じて度々メッセージを送ってきた。フェイスブックやツイッターなどSNSが憎悪にあふれていることに幻滅していったことが理由だと伝えられている。

英サンデー・タイムズ紙によると、夫妻はカリフォルニアに移住後はSNSの私的並びに仕事での使用を避けており、新たに設立した非営利団体アーチウェルでもSNSを使用する予定はないと関係者の証言を伝えている。メーガン妃は昨年10月にカリフォルニア州に住む10代の少年少女たちとポッドキャストを通じてSNSとメンタルヘルスの問題について語り合い、自身も2019年にネットいじめの被害に遭って苦しんだことを告白していた。また、フォーチュン誌主催のオンラインイベントでは自衛のためにSNSから遠ざかっていると語り、SNS利用は薬物中毒と同じであると受け取れる発言をして批判されたこともある。(ロサンゼルス=千歳香奈子)