元フジテレビのフリーアナウンサー笠井信輔(57)が12日、自身も出演したフジテレビ系情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」(月~金曜午前8時)が3月で放送終了となることを受け、ブログで感謝の言葉をつづった。

 

笠井アナは「『とくダネ!』が終わる…」と題し「とくダネ!が3月いっぱいで幕を閉じると、今朝発表されました。番組の最後に小倉さんがコメントしました。その後ろには、第一回放送の若い自分が映っていました。万感の思いです」とコメント。小倉智昭キャスター(73)や佐々木恭子アナ、中野美奈子アナらとのショットを掲載し「36歳から56歳までアナウンサー生活の3分の2を「とくダネ!」で過ごしました。『とくダネ!』の思い出だけで講演会が開ける位、いろんなエピソードを思い出します」と回想した。

 笠井アナは「小倉さんはじめ、アナウンサーの後輩たち、リポーターのみなさんスタッフたち、なんだかみんなと家族のように親しくしていました。とてもとても居心地の良い番組でした」。笠井アナが1999年に前番組である「ナイスデイ」から引き続き番組を担当した時期を回想し「当時ワイドショー番組で政治や経済を扱うと言う事はあり得ませんでした」「あまりないことなんですが、私は司会を降りて、次の番組にも出演したのです。それが20年も続くなんてほんとに奇跡体験です」と、番組開始時を振り返った。

 

放送開始から司会を務めてきた小倉キャスターについても、「小倉さんは、最初のミーティングで『1カ月でこの番組を視聴率ナンバーワンにします』と力強く全スタッフの前で話したのをいまだに覚えています。『そんなの無理だ』と、視聴率戦争に負けた前任者の私は心の中で思ってましたが、視聴率が振るわなかったのは最初の2週間だけ、全く新しいプレゼンテーションスタイルの情報番組は、あっという間に視聴率1位になったのです」と思い出深い様子。「小倉さんとは、ずいぶんスタジオでぶつかりました。2世代違うので意見が異なるのは当然ですよね。普通は遠慮するんでしょうけども、10年20年と一緒にいるとまるで父親のようで、『なにいってるんですか』って、スタジオで正面切って反論したことが何度もありました」と明かすと、「でも小倉さんと共に過ごした「とくダネ!時間」は私の人生の宝です。スタッフや出演者の皆と築けた絆もかけがえのないものとなりました。本当に私は幸せ者です」と感謝した。

 

笠井アナは「ただ番組はいつかは終わるものです。いつまでも、感傷にひたっているわけにはいきません。今はとにかく3月26日まで、小倉さんが朝の情報番組史上最も長いマラソンのゴールテープを無事に切ることを祈ってます。その時はスタジオで、カメラの反対側で小倉さんを迎えようと思っています。書いてるだけで涙が出てきます。そういえば『とくダネ!』で私は20年のうちに何回泣いたでしょうね(笑)10回や20回ではすまないでしょう。『とくダネ!』は、私の人生の一部そのものなのです」とあらためて感謝。「スタッフ、出演者のみんな 最後まで頑張ってくださいね」とエールを送った。