落語家春風亭一之輔(42)歌舞伎俳優松本幸四郎(48)が16日、配信番組「春風亭一之輔のカブメン。」(初回は22日午後9時から配信)取材会をオンラインで行った。

歌舞伎好きの一之輔がホストとなり、ゲストの歌舞伎俳優とトークするオンライン配信企画。この日初回の収録を終え、一之輔は「実りある楽しい時間でございました」。幸四郎は「伝統芸能をされている方々から発信できる場がまた新たに生まれたことを、うれしく思っています」と話した。

お互いの世界の魅力については「普段の喧騒(けんそう)から離れて夢の世界に連れて行ってくれるのは歌舞伎。来世は歌舞伎役者になりたい」と一之輔。幸四郎は「歌舞伎には道具や衣装や役があるけれど、落語は一切なくそれを想像させられてしまう。感情を動かされてしまう気持ちよさを感じます」と語った。

番組序盤では、幸四郎のリクエストで古典落語「死神」を披露。一之輔は、幸四郎を真横においての演目に「退屈していたら嫌だなと気を使います」と苦笑した。一方楽しんだ様子の幸四郎は、“1人焼き肉”の思い出を引き合いに「テーブルがお皿で埋まる。1人だけど俺のものという優越感を感じましたが、そういう気持ちになりました」。高級店か庶民的な店か気にする一之輔には「もちろん、高級店です」と話して笑った。

今後1年間、2カ月に1度のペースで配信予定。