脳科学者の茂木健一郎氏(58)が、ツイッターで「#自民の二大老害は政界を去れ」というハッシュタグが拡散されている状況に、「こういうものが許容される日本のネット文化はおかしい」と苦言を呈した。

自民党が内規で定める衆院比例代表の「73歳定年制」の是非をめぐる議論がネット上で盛り上がる中、ツイッターでは21日、同ハッシュタグがトレンド入りした。

茂木氏は「このハッシュタグ、ぼくは苦手です」と言及。「政策の内容を具体的に批判するのならいいし大いにやったらいいけれども、『老害』というエイジズムに基づく言葉を平気で使っている時点で、即アウトです。こういうものが許容される日本のネット文化はおかしい」と批判した。

茂木氏は前日にも、自民党の青年部が二階俊博幹事長ら党幹部に73歳定年制のルール厳守を求めたことが報じられたことを受け、「年齢で人を判断するのはエイジズムだし、若手議員が要望しているというのは利害関係も明白で、このニュースはどうなんだろうと思います。個人差が多すぎて、年齢だけであれこれ言うのは無理」とツイート。

「老害と安易に言う人の方がよっぽど『老害』 人を年齢で決めつけるエイジズムにとらわれている人の方が、固定観念に縛られているという意味で『老害』。年齢じゃなくて個人を見ないと」と私見を述べていた。