芸能取材を繰り返していると、スポーツ紙的に「この人がいれば原稿になる」という安心感のある存在がだんだん分かってくる。壇蜜(40)はパッと思い付くうちの1人で、先日行われた東映「スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021」完成報告イベントでのコメントもありがたかった。

壇蜜は20日公開の「魔進戦隊キライメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム」に悪役のミンジョ役で出演する。特撮映画出演について「レンジャーものでは(ヒーロー役で)『地球防衛未亡人』という作品をやったことがあるけれど、今回は悪役ということで」とニッコリ。小宮璃央(18)演じる主人公と激戦を繰り広げる戦闘力の高さに触れ「未亡人の時は弱かったんです」と付け加えて笑わせた。

特撮から学んだことについては「3つあります」といい、1つ目は「みんなで隊になって突き進む団結力」、2つ目は「味方にも敵にも事情がある。勝ったともろ手を挙げる前に背景を見ることの大切さ」。3つ目に「変身や変形の最中に攻撃してはいけないというフェアプレー」と誰もが1度は思うであろう特撮のツッコミどころを挙げ、きっちりオチをつけた。

最後は敵役として苦しめた小宮に向き直り、わざとしなをつくって「私にも事情があったの。ごめんね、レッド」と謝罪。自分のキャラクターを理解した上でのちょっと色っぽいコメントがありがたい。

時によってはどこを記事にしようと悪い意味で悩んでしまう取材もあるが、彼女に関してはいつもすんなり原稿が進んでいる。