今年から規定が変わったピン芸人日本一決定戦「R-1グランプリ」の出場資格を失った芸歴11年目以上の芸人によるお笑いグランプリ「Be-1グランプリ」の決勝が21日、東京・新宿の角座で行われた。

ファーストラウンド1位通過の芸歴22年目の野田ちゃん(45)が優勝して賞金50万円を獲得。敗者復活を勝ち抜いた3人を加えた12人で争い、ファイナルラウンドでギャバホイ、ふみつけ大将軍小仲を破って栄冠に輝いた。

東京・練馬出身で国立の大分大卒。実家住まいで水道メーター検針のバイト歴23年の野田ちゃん。ファーストラウンド、ファイナルラウンドともに、売れない芸人を続けながらバイト生活を送る悲哀をたっぷりと語り、笑わせた。

バイト歴20年の表彰こそあるが「初めて優勝というものをしました。うれしいです」と笑顔を見せた。今後については「R-1のチャンピオンと戦いたい。メディアの方とお笑い関係者は動いてください」と、今年から出場資格が芸歴10年以内になった来月7日に決勝が行われる「R-1グランプリ2021」の王者に挑戦状をたたきつけた。

「Be-1」の「Be」は、「存在」の意味。R-1の出場資格を失った芸人のために、お笑いコンビ、うすくら屋のシュースケ(33)が中心となり、クラウドファンディングなどで資金を集めた。審査員をR-1の過去の王者である中山功太(09年)、やまもとまさみ(14年)、じゅんいちダビッドソン(15年)、放送作家・元祖爆笑王、ガッテン森枝らが務めた。

特別賞の元祖爆笑王賞をふとっちょ☆カウボーイ、ガッテン森枝賞をギャバホイ、やまもとまさみ賞をカトゥー、中山功太賞をふみつけ大将軍小仲、元号泣の赤岡典明賞を街裏ぴんくが受賞した。

他にGたかし、ドッグ石橋、おぐ、快児、インタレスティングたけし、シオマリアッチが出場した。