東京・歌舞伎座では4日、「三月大歌舞伎」が初日を迎え、尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、坂東玉三郎らが出演した。

第1部は中村勘九郎、中村七之助による「猿若江戸の初櫓」。江戸歌舞伎の幕開けを描いた舞踊劇で、猿若(勘九郎)と出雲阿国(七之助)に、奉行(中村扇雀)から「その方たちの勢いで、流行り病を鎮めてくれい!」と声が掛かると、観客から拍手が起こった。

第1部はほかに、尾上松緑、片岡愛之助の「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」

第2部は、菊五郎の「雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち) 直侍」、仁左衛門の「熊谷陣屋」、第3部は吉右衛門の「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)、玉三郎の「隅田川」。