米CBSテレビで放送された英王室離脱後初となるインタビューで妻のメーガン妃と共に王室メンバーから人種差別を受けたことなどを告白をして衝撃を与えたヘンリー王子(36)が、確執を明かした父チャールズ皇太子と兄ウィリアム王子とインタビュー後初めて話をしたことが明らかになった。

人気司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビューで、王室離脱の意思を父親に伝えた後、電話に出てくれなくなったと告白していたヘンリー王子は、以前から不仲説がうわさされていたウィリアム王子についても「距離を置いている」と語っていた。インタビュー放送後、英メディアの取材に応じたウィリアム王子は、「私たちは人種差別する家族ではない」とコメントし、ヘンリー王子とは連絡を取っていないと語っていた。

そんな中、CBSテレビの情報番組ディス・モーニングで司会を務めるゲイル・キングが、夫妻と先週末に電話で話したことを明かし、ヘンリー王子が父と兄に連絡を取ったことは本当だと語った。「私が聞いたところによると、会話は実りあるものではなかったみたいだけど、少なくとも話し合いを始められたことを喜んでいた」とコメントし、夫妻の告白について何らかの話し合いが行われたようだ。エリザベス女王は夫妻が王室で不当な扱いを受けたと告白したことについて、「深刻に受け止め、家族内で対処する」と声明を発表していた。

キングによると夫妻は王室が人種差別問題について家族内で解決しようとしていることに不満を持っており、「内部で対処したいと言いながらも、王室がメーガン妃をおとしめるような間違った話を流し続けていることにいら立っている」と夫妻の気持ちを代弁。メーガン妃はまだ王室メンバーとは直接話していないというが、2人はこの問題を乗り越えて前に進みたいと願っていると明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)