女優浜辺美波(20)が、11歳から19歳まで続けた連載がフォトエッセー「夢追い日記」(北國新聞社)にまとまり、30日に発売される。

芸能活動を始めたころの初々しい写真、仕事や家族への思い、昨年秋に20歳で撮影した表紙など、浜辺の軌跡が分かる1冊で「日めくり日記のような等身大の言葉が詰まっています」と話している。

故郷石川県の北國新聞で連載された「浜辺美波 キラリ通信」の177回のうち95回を1冊にまとめたもの。連載は、11歳だった12年8月11日に始まった。前年、10歳で東宝シンデレラオーディションのニュージェネレーション賞を受賞し芸能活動を始めたばかり。

当時の文章を読み返した浜辺は「こんなに初期から北國新聞さんに連載をもたせていただいていたのかと、自分の文章の拙さに少し気恥ずかしい気持ちになりました。小学生の頃は特に、連載の文章なのにまるで日記のようで。何ものでもないただの女の子が少しずつお仕事をいただくようになっていて、自分のことながら応援してしまいました」と話している。

17年公開の映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」で一躍人気になった。公開数カ月前、カレンダー撮影で仙台に行った時の写真からは、ぐっと大人の雰囲気が見て取れる。

浜辺は「高校生にもなると少しずつ文章に前向きな言葉だけでなく本音を入れることもできるようになり、より私らしい言葉になっているかなと感じます。また、いつも作品の見どころや自分のことを連載のために先に執筆するので、その後の取材でさまざまな言葉を使って話せる助けにもなっていました」と振り返った。

表紙は昨年秋に撮影された。自信あふれた表情が、若手世代を引っ張る人気女優になったことをうかがわせる。

同著について、浜辺は「最近ではSNSでも文章を書くことが多くなってきたので、連載での経験を生かしていきたいです。まさかこのようにまとめられ出版されるとは私も思っていませんでした。日めくり日記のような自分のその時出てきた等身大の言葉が詰まっています。ぜひあたたかい目でみていただけるとうれしいです」とコメントしている。