立憲民主党の蓮舫代表代行(53)が、テレビ朝日系「報道ステーション」の新WEB用CMの内容に「この程度のジェンダー認識でCMを作られたのか」と批判を込めた。

同番組の公式ツイッターは24日までに、新CM動画を公開。「【報ステWEB用CM作りました】『より深く、よりカラフルに』今後とも報ステを何卒よろしくお願いします」とした。

このCMの15秒バージョンは、若い女性が仕事から帰宅した場面から始まり、家族か恋人に話すように画面に向かって「良い化粧水、買っちゃった! 消費税は高くなったけど、今のうちにお肌に手を掛けておけば裏切らないじゃん、と思って。あっ、9時54分! ちょっとニュース観ていい?」と話した後、テロップで「こいつ報ステみてるな」と表示される内容。30秒バージョンでは同じ女性が、職場の先輩が赤ちゃんを連れてきていたことを楽しそうに話しながら、「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的に掲げてる時点で『何それ? 時代遅れ』って感じ」などと社会問題について話すセリフが加わる。

このCMの内容はネット上で賛否を呼んでおり、社民党の福島瑞穂党首はツイッターで「報道ステーションのCMがひどい」と批判。「育児しながら働き続けることができる社会を作るのがジェンダー平等じゃないですか」とした。

蓮舫氏は「久米宏さんのニュースステーション、筑紫哲也さんのニュース23は、当時20代で報道に身を置く私にとって学ぶことしかない報道番組でした」と、自身がニュース番組でキャスターを務めていた当時に放送されていた他番組に触れ、同CMについては「それが、この程度のジェンダー認識でCMを作られたのか、との想いです」と、複雑な思いをつづった。