89年のジブリ作品以来、実写映画や舞台で数多く上演されてきた「魔女の宅急便」(角野栄子原作)が新たにミュージカルとなり、24日、都内で公開稽古が行われた。

主演キキは「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞の井上音生(16)、相手役のトンボにはジャニーズJr.内ユニット「美 少年」の那須雄登(19)という顔合わせ。井上は「フライングは楽しいですけど、歌は緊張しないように、と懸命です」。那須は「ポスターを見たメンバーからはかわいいじゃんと言われて、うれしいような、ムズムズするような」とそれぞれ緊張の面持ちだった。

共演の横山だいすけ(37)は「最初の本読みから2人ともキキとトンボになりきっていて感動した」。生田智子(54)は「あんまりセリフの言い方がかわいいので、台本にハートマークを書いてしまった」と目を細めた。宝塚出身の白羽ゆり(42)は「井上さんは稽古でも泣き方が本物。もらい泣きしました」と明かした。

稽古中のコロナ対策は万全だったようで、ライセンス藤原一裕(43)は「ずっとマスクで稽古していたので、今日初めて取って、思わず『初めまして』と言っちゃいました。ひんぱんに行った検査で半年分の唾液を出した感じです」と振り返った。

公演は今日25日から東京・新国立劇場で。4月には名古屋、大阪公演も行われる。