男性シンガー・ソングライターのビッケブランカ(33)が28日、東京・中野サンプラザホールで、初の全国5大都市ホールツアー「Devil Tour“Promised”」の最終公演を開催した。ツアーは5会場8公演で計6000人を動員した。

紫を基調としたカジュアルな衣装で登場し、約2時間で「キロン」「ミラージュ」など全15曲を歌唱した。エナメルとファーで、デビルの尻尾に見立てるなど、細部までこだわりを詰め込んだ。

昨年の4月から予定していたツアーは、軒並み延期となった。同所での公演は初となったが、昨年はフルキャパシティーで完売となっていた。「1年前にやる予定だったツアーですけど、開催できました。来てくれて本当にありがとうございます」と感謝した。

1年前とは違い、観客は全員マスクを着用し、表情が見えない。「マスクしていて、笑っているか分からないけど、見られて拍手を浴びるっていうことが、こんなに自分で好きなんだと改めて思ってうれしいです」と喜んだ。

最近は、日本テレビ系「有吉ゼミ」で激辛グルメを完食するなど、音楽以外でも活躍している。ライブができないと、「(テレビなどで)ビッケブランカって、愛嬌(あいきょう)があって、先行しちゃう懸念があるんです」と話した。

その上で「ビッケブランカって出てきた時はすごくかっこいいやつだった。だから今から、このライブで思い出して欲しい」と呼び掛けて熱唱した。

今年10月26日に、メジャーデビュー5周年を迎える。「何かはやろうと思っています。一番面白いのを考えて、何かしら派手なことをやろうと思っています」と、意欲を示した。

この日は新型コロナ対策で1公演1000人、昼夜2公演で計2000人を動員した。女優桜井日奈子がミュージックビデオに出演している、最新曲「ポニーテイル」も初披露された。