4月で入社2年目に突入した。新型コロナウイルスがここまで拡大し、いまだ終息が見込めない、こんな状況が続くとは思っていなかった。

昨年4月、新型コロナウイルスの感染者が増加している中、入社式を迎えた。希望と期待があふれる一方、不安もあった。周りには、「他県に勤務することが決まっていたのにもかかわらず、足止めされた」と戸惑う者や、「入社の時期を半年延ばされてしまった」と肩を落とす友人がいた。

「入社式が出来るだけでも幸せなことなんだ」と感じた覚えがある。満開の桜の木の前で、マスクを握り締め「強い気持ちで咲き誇れ!」というキャッチコピーを掲げ、同期とともに写真を撮ったことも、懐かしい。振り返ればあっという間の1年だった。 

「ソーシャルディスタンス」や「リモート取材」などの取材形式が当たり前になってしまった今、人と気軽に会えていたことが、どれほど幸せなことであったか、今更ながらひしひしと感じる。

よく、映画の舞台あいさつの取材で「ようやく公開できたことに喜びを感じています」と感極まりながら涙するタレントを見かける。少し前まで、公開日になれば、必然的に公開できていた映画。だが、今はそうはいかない。イベントやコンサートなども中止を余儀なくされた。

当たり前が当たり前でなくなって2年目。入社して2年目。今後は、足を止めすぎず、どうしたら実現するか、実現させるにはどんな準備がいるか、どんなことにも一歩踏み込んで行動していきたい。