インパルス板倉俊之(43)が初の脚本、演出を務める舞台「蟻地獄」(6月4日から、よみうり大手町ホール)の制作発表会見が7日、都内で行われ、板倉のほか、主演の高橋祐理(20)ら出演者4人が意気込みを語った。

昨年7月、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった舞台の復活公演。板倉の長編小説を原作に、裏社会の人質とされた友人を救うため金を集める19歳の青年の奮闘を描く。

初演出の板倉は、進行アナウンサーから「先生」と呼ばれると「そうじゃな」とふんぞり返るポーズ。俳優を演出する際「どういうスタンスで接するか」と悩みながらも「嫌われたくないので優しくします」とした。

「皆さんと仲良くしたいので無視しないで」と心細そうな乃木坂46向井葉月(21)に対し「さみしい思いをしないように僕が乃木坂の一員というスタンスでここにいる」とし、萌え声の女子トーク風で接した。天野浩成(42)には「人間が覚えられる量じゃないせりふを課してしまい、奥さんの雛形あきこさんに謝っておいた」と気配り。どの役もせりふが多いとし「全員、最低1回は地獄を見てもらう」と宣言した。

主演の高橋は「1度中止になって悔しい思いをしたので、再演できることになり気合が入っている。最高のエンターテインメントを作れるように頑張ります」。山口大地(32)は「演劇にしかないパワーが絶対ありますので、楽しんでほしい」と話した。