NHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜、午前8時)の8日に放送された第89話の平均視聴率が16・6%(関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は65話の18・9%。

上方女優の浪花千栄子をモデルに描くドラマ。主人公の竹井千代役を杉咲花が演じる。シンガー・ソングライター秦基博が主題歌を担当し、書きおろしの新曲「泣き笑いのエピソード」で盛り上げる。

あらすじは、昭和20年8月15日、日本は戦争に負けた。相変わらず、床に伏せたままのみつえ(東野絢香)。無気力な一平(成田凌)。縁側に座ったままの一福。千代は、何とか一福に寄り添おうとするが、一福の「うそつき」という言葉に、図らずも心を揺さぶられる。自分たちの芝居で高揚し、戦争に送り出された兵隊たちは無駄死にだったのか。自分たちは、うそつきだったのか。戦争で最愛のものを失った人々を前に、自分たちには何ができるのか…。思い悩む。

一平は“祝電”を打つと千代に告げる。5日後、千代は一平に稽古場に連れて行かれると、そこには千之助、天晴、徳利、香里の鶴亀家庭劇の面々が。“祝電”といって一平が呼び寄せたのだ。一平は一座で全国を回って多くの人に芝居を見てもらいたいと言う。千代は寝たままのみつえへ、行く前に道頓堀で1回だけ芝居をするので、見てほしいと話す。