日本テレビは28日、4月の定例社長会見がコロナ禍のため中止になったことを受け、ラジオ・テレビ記者会が提出した質問に社長室広報部が回答した。

3月12日放送の「スッキリ」(月~金曜午前8時)で、アイヌ民族への不適切な表現があった問題についてBPOが放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。同局小杉善信社長は「あらためてアイヌ民族の皆様、ならびに関係各方面の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪し「BPOの審議入りに関しては、真摯に受け止め対応して参ります」とコメントした。

北海道アイヌ協会が、6月に札幌市内で開催予定の定例総会に出席し、経緯を説明するように求めていることについて「会場に伺う予定です」とした。

また、同局は「5月に全社員・スタッフを対象とした、アイヌ民族の歴史などを理解するための研修、6月に差別や人権問題をテーマとした研修の開催を予定しています。その後も必要な研修を行って参ります」と社内研修を実施することを明かした。

さらに「アイヌ民族の歴史や文化、差別を巡る問題などについてスッキリやそのほかの番組でも放送してまいります」と放送で対応していく構えを見せた。