NHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜、午前8時)の4月30日に放送された第105話の平均視聴率が18・0%(関東地区)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は65話の18・9%。

上方女優の浪花千栄子をモデルに描くドラマ。主人公の竹井千代役を杉咲花が演じる。シンガー・ソングライター秦基博が主題歌を担当し、書きおろしの新曲「泣き笑いのエピソード」で盛り上げる。

あらすじは、ラジオドラマ「お父さんはお人好し」のお母さん役に、竹井千代(杉咲花)を配役することを諦められない長澤(生瀬勝久)は、思いの丈を全て千代にぶつける。一方で千代は、「お家はんと直どん」の千秋楽での自分の失態が脳裏から離れず、つらい思い出を引きずっていた。長澤の言葉に心揺さぶられるも断るのだった。その日の夕方、春子がうれしそうな様子で学校から帰ってくる。作文が「みんなの前でちゃんと読めたで」と喜ぶ春子の言葉が、千代の心を動かした。千代はラジオドラマへの出演を決心する。

そしてラジオドラマの顔合わせの日がやって来た。朝、栗子(宮澤エマ)が美しい花かごを千代に差し出した。これまで、役者としての千代の節目の時に誰からかわからずも贈られ、励ましてきたものだった。「ずっと見ててくれたんですか」と驚く千代。「名乗らない方がいいと思ったが、千代の決心に私も応えたくなった。役者になってくれたのがうれしくて、こっそり千代の芝居を見るのが生きがいになっていた。また芝居をやってくれて、やっぱりうれしい」と栗子は心の内を明かした。2人は涙を流す。

千代は思い出す。1年前の失態の後、家を出てあてもなかった時。「うちのことを心配して、姿を現してくれた」と気付く。そして春子のことを「頼むことで、うちのことを生かそうとした」と分かる。

ラジオドラマの顔合わせで、千代はみんなの前で「一生、芝居をきばります」と声高らかに宣言する。