2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補は-。今年1月、日刊スポーツが注目する新星たちを紹介した「2021年『急上昇!』」が、随時掲載で復活します。復活第1弾は、女優の川瀬莉子(24)です。

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18年に「第2回ミス美しい20代コンテスト」でグランプリを獲得し、女優の道へ進んだ川瀬。現在はテレビ朝日系ドラマ「あのときキスしておけば」(金曜午後11時15分)に、週刊少年漫画誌の編集者・栗山まりえ役でレギュラー出演している。松坂桃李(32)主演のラブコメディーで、人気漫画家・蟹釜ジョー(麻生久美子)が連載する「週刊少年マキシマム」の編集担当を演じる。

編集部の紅一点、少し毒舌なキャラクターで「思ったことをはっきり言っちゃうタイプなので、演じていて面白くはあります」と役を楽しんでいる。初のラブコメで、編集部員との掛け合いにも刺激を受ける。川瀬は「皆さん思っていた感じと違う風に演じてくるので、それがすごく面白くて。笑いをこらえながらやっています」。突然のアドリブにも鍛えられ「最近は、こうきたらこう返せるかなと考えるのがすごく楽しい。自分も笑いが取りたいなと欲が出てきました。スタッフさんに笑ってもらえることを目標に、頑張ってます」と笑みを浮かべる。

大の漫画好きで、編集者役のオファーも「どんと来いでした」。編集部のセットには漫画があふれており、共演者とは好きな漫画の話で盛り上がるという。「『ワンピース』のこのシーンいいよね、と話したり。休憩中は読み放題なので、ひっそり読んでます。でも次のことを考えちゃったりして、休憩中は案外集中できないです(笑い)」。演じるまりえには、エロ漫画の編集者という設定も。役に備えて少年誌のお色気漫画の歴史を勉強し、「『(週刊少年)ジャンプ』でもこういうのあったなと。チェックしました」と照れ笑いした。

「第2回ミス美しい20代-」でグランプリを獲得し、名古屋から上京。女優デビューから3年がたった。演技の難しさを感じる日々だが「台本を読みながら、どうやって面白いものにしようか考えている時がすごく楽しい。本格的なコメディーもやってみたい」と話す。劇場に通うなどお笑いも好きで、特にお笑いコンビ「アインシュタイン」は大阪時代から応援。コント番組にも興味津々で「女優さんが出ているものを、うわあいいなあ!と思いながら見ています」。

物心ついた頃から女優を目指しており、振り返れば小学生の頃に読んだ漫画「スキップ・ビート!」が原体験にあるという。「女の子が女優を目指す物語で、すごく憧れていました。(主人公の)キョーコみたいになりたいなと」。女優の夢はかなえたが、思うように演じることの難しさも感じている。「オンエアを見ると、もっとこうしておけばよかったと思うことばかりで、全然納得いってないです」。

満島ひかり(35)のように、演技に深みが感じられる女優に憧れるという。向上心で上を目指し続ける。【遠藤尚子】

◆川瀬莉子(かわせ・りこ)1996年(平8)12月9日、愛知県生まれ。18年「第2回ミス美しい20代コンテスト」グランプリ。19年テレビ朝日系「ドクターX~外科医・大門未知子~」で女優デビュー。20年テレ朝系「先生を消す方程式。」などに出演。165センチ、血液型O。