腎臓機能障害で緊急入院するために、出演中のTBS系ドラマ「リコカツ」(金曜午後10時)を降板する俳優の佐野史郎(66)が4日、自身の公式サイトで長文コメントを発表した。

サイトでは「この度、腎臓機能障害による体調不良により、約一ヶ月、入院治療せざるを得なくなり、放送中のTBS金曜ドラマ『リコカツ』第三話を最後に降板させていただくこととなりました」と報告。

「お楽しみいただいている視聴者のみなさま、また、日頃より応援してくださっているみなさまには、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し「プロの俳優として、恥ずかしく、健康管理をできていなかったこと、心底、反省いたしております」と反省を口にした。

ドラマ、役への愛着をつづった後に、第4話から佐野の代役を務める平田満(67)には「本当に、ありがとうございます!!」と感謝。「連続ドラマの途中で、配役が変わることなど滅多にないことですし、急なお話に、さぞ、戸惑われていらっしゃることと思いますが、平田満さんに宿る武史像は、愚直で嘘がつけず、自分に正直なゆえに、結果、家族を傷つけてしまう…という、切ないお姿が目に浮かびます」と想像した。「平田満さんには、深く深く、心より感謝申し上げるばかりです。最後まで、何卒、よろしくお願いいたします」と託した。

この1年間、緊迫したドラマの現場が続いたといい「ひと段落した後の、心の隙間があったのかもしれないと反省するばかりです」とつづった。

4月中旬に出席した熊本復興映画祭から帰京後に、体温39度の発熱があり、PCR検査を受けたが、陰性だったという。「発熱に驚き、コロナ陰性とわかったものの、植田プロデューサーに連絡し、紹介していただいたクリニックで治療していただく中で、腎臓機能障害が発覚したのでした」と病名発覚の経緯を説明した。

「リコカツ」について「もちろん、最後まで演じ切りたい気持ちを押さえることは、難しかったですが、この先、また撮影中に発熱し、現場を止め、倒れてしまっては、元も子もありません」とし「ここはしっかりと治癒させるのも、長い目で見た時の俳優の仕事と、決断した次第です」と降板の意図を明かした。

同作は北川景子が主演で、永山瑛太と夫婦を演じている。“交際ゼロ日婚”をした夫婦の関係がすぐに破綻し、離婚活動(リコカツ)をする物語。佐野は主人公・咲(北川)の父親を演じていた。