6日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「警視庁・捜査一課長 シーズン5」(木曜午後8時)第4話の平均視聴率が10・8%(関東地区、速報値)だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は12・8%、第2話は12・1%、第3話は12・8%だった。

同作は、ヒラ刑事からはい上がった“たたき上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)と捜査員の奮闘を描いた物語で、シーズン5となる今回で、シリーズ誕生10年目の節目を迎える。

ワサビ入りのシュークリームを握った遺体が見つかった。深夜、知らせを受けた純一は現場に駆けつける。

被害者は、めったに褒めないことで有名な超辛口のスイーツ評論家・渡会健斗(柏原収史)で、自宅マンションの駐車場で何者かに胸部を刺されて死亡していた。足元に落ちていたボックスには抹茶クリーム味のシュークリームが4つ入っていたが、そのうちのひとつだけ抹茶のかわりにワサビが入っており、被害者はそれを食べた直後、刺殺されたようだった。

マネジャーの浮田美貴(桜木梨奈)によると、渡会は辛いものが嫌いで、特にわさびは苦手だったといい、それを知っているのは美貴のほか、別れた妻・佐東幸子(阿部純子)ぐらいだという。幸子は洋菓子メーカーの商品開発担当でありながら、“スイーツの妖精”を名乗り、自社商品のCMにも出演している有名パティシエールだった。

まもなく事件の1時間ほど前に、幸子から渡会の携帯電話に着信があったことがわかった。しかも最近、幸子が手がけた新作シュークリームを渡会が酷評していた事実も浮上。小山田大介管理官(金田明夫)らは、幸子が嫌がらせのため元夫にワサビ入りのシュークリームを食べさせた揚げ句、犯行に及んだのではないかと怪しむ。幸子の周辺を調べはじめた現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は、彼女が老舗和菓子店の娘であり、実は激辛料理が大好きなことを知る。そんな中、大岩と小山田は、真琴の様子がいつもと違うことが気にかかり…