6日に放送された、玉木宏(41)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「桜の塔」(木曜午後9時)の第4話平均視聴率が9・4%(関東地区、速報値)だったことが7日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は13・5%、第2話は10・2%、第3話は9・5%だった。

「桜の代紋」を掲げる警察組織の権力争いを描く人間ドラマ。玉木は警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を、上條の幼なじみ、水樹爽役を広末涼子(40)が演じる。所属する派閥の長を出世させることが警視総監への近道と考え、どんなに汚い仕事もこなしていく。頂点を目指す人間たちの裏切り、わな、だまし合いが交錯する物語だ。

昇進に伴う異動で、警視庁警務部の監察官となった漣は、借金返済のために押収品を横流しして依願退職処分となった元警視庁捜査一課の刑事・高杉賢剛(長谷川朝晴)を裏で操っていた人物を突き止める。その人物とは、漣の父親代わりであり、情報屋としても暗躍する元警察官・刈谷銀次郎(橋本じゅん)だった。刈谷はどんな目的があって、高杉に横流しのノウハウを教え、事件を起こさせたのか。理由を問いただす漣に、刈谷は警察官だった漣の父・勇仁(岡部たかし)が派出所で“自殺”した23年前の事件を警視庁の上層部に思い出させるためだ、と告白。勇仁は“自殺”ではなく、派出所を訪れた何者かに首をくくるよう強要されたのだ、と衝撃の言葉を続ける。しかも勇仁は死ぬ直前まで、当時後輩だった小宮志歩(高岡早紀)が嗅ぎつけた、今回と同じ手口の押収品横流し事件の真相を追っていたというのだ。

刈谷と志歩から、すべては警視庁内で幅を利かせる「薩摩派」派閥によって仕組まれた可能性が高いと聞いた漣は、必ずや父を死に追いやった犯人を突き止めることを決意。幼なじみでもある捜査一課主任・爽に協力を仰ぐことに。漣を囲っている「外様派」の刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は自らの派閥への悪影響を懸念し、敵討ちをやめさせようとするが、漣は聞く耳を持たず…。