新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言のイベント開催規制緩和を受け12日、都内の劇場が上演を開始、再開した。

歌舞伎座「五月大歌舞伎」(28日まで)は初日を迎えた。各部は完全入れ替え制、2時間前後の上演時間にしている。第2部「仮名手本忠臣蔵 六段目」は、前段の五段目から続けて上演されることが多いが、時間短縮のため六段目のみ。尾上菊五郎(78)は「気持ちを作って、出に備えます」とコメント。支配人の橋本芳孝氏は「開けさせていただく責任は大きい。お客様が安心、安全に見ていただけるよう、これまで以上に感染対策に努めたい」と話した。

ほか、コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」(渋谷・シアターコクーン、30日まで)、「5月文楽公演」(国立劇場小劇場、26日まで)などが開幕。再開した公演は、日生劇場「ブロードウェイと銃弾」、劇団四季の各劇場で「オペラ座の怪人」「アラジン」「ライオンキング」「キャッツ」など。都内の各寄席も再開した。