日本テレビ系で放送されている連続ドラマ「コントが始まる」(土曜午後10時)の劇中で、仲野太賀(28)演じる潤平がスポーツ新聞を読むシーンが登場する。

第1話~5話まで全てスポーツ新聞が登場しており、スポーツ紙記者としてはうれしい限りだ。ただ、潤平は何面を読んでいるのか、なぜ20代後半男性の潤平にスポーツ新聞を読ませているのか、即売新聞なのか、宅配新聞なのか、など気になる点は多い。

これまで劇中で潤平が読んでいる紙面を確認すると、陸上男子100メートルの「新王者ロイ!9秒88」、競泳の「世界制覇 谷野」、ボクシングの「宮本 6度目の防衛達成」、種目不明の「3連覇 山本世界新」といった見出しが躍っている。

世相が反映されやすい一面、終面で各スポーツの世界王者が誕生しているのをみると、「そっちの世界では五輪が実施されているのかな」などと妄想がふくらむ。

先日、同作の福井雄太プロデューサーにオンライン囲み取材で、この件について聞いてみると「潤平は、いろんな情報をスポーツ紙から得ている設定なんです」と回答があった。

「ネタバレになる可能性があるので」と多くは語らなかったが、伏線回収劇で話題の同作なだけに、物語の後半で、スポーツ新聞がどのような役割を果たすのか注目が集まる。

同作は、菅田将暉(28)仲野、有村架純(28)古川琴音(24)神木隆之介(28)と世代を代表する豪華なキャスト陣が集結した青春群像劇だ。

劇中で、菅田、仲野、神木の3人は売れないお笑い芸人のトリオ「マクベス」を結成。3人がネタ作りにいつも集うファミリーレストランのウエートレスを有村が、有村の妹役を古川がそれぞれ演じている。

「マクベス」の3人がドラマ冒頭でコントを披露し、残りの53分間の物語の重要な伏線としてつながるという斬新な構成で物語が紡がれる。【佐藤成】