1986年(昭61)に第1作が発売され、35周年を迎える人気ロールプレーイングゲーム(RPG)「ドラゴンクエスト」の新作「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」の発売が、第1作の発売日の27日、35周年記念特設ページとYouTubeチャンネルで配信された35周年記念特番で発表された。シリーズの生みの親のゲームデザイナー堀井雄二氏(67)は「発売時期は言えませんが、世界同時発売。コマンドバトルが一新します」などと明かした。

第1作から音楽を担当する、作曲家すぎやまこういち氏(90)が、35周年記念特設ページに祝福のコメントを寄せた。

「『ドラゴンクエスト』シリーズが生まれてから35年とのこと。『ドラゴンクエスト1』の音楽を子供の頃に聴いていた人も立派な大人になられているということですね。子どもたちが音楽的感性の一番育つ時期に何度も聴くことになるゲーム音楽はとても大事なものだと思います。長きに渡って多くの方々に『ドラゴンクエスト』の物語と音楽を愛し続けていただき、大変嬉しく思います。先日、卒寿(90歳)を迎えました。これまで『ドラゴンクエスト』シリーズでもたくさんの経験値を積み重ねてきました。僕の音楽に心を動かされた聴き手がいらっしゃる限りはがんばりたいと思っています。これからも生ある限り皆様の『心の応援団』となれるよう頑張ってまいります」(原文のまま)

すぎやま氏は「ドラゴンクエスト」シリーズの代名詞ともいうべき「序曲」をはじめ、シリーズのほぼ全ての楽曲の作曲を担当。2016年(平28)9月には「世界最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家」としてギネス世界記録に認定されている。