7日に放送された、竹野内豊主演のフジテレビ系連続ドラマ「イチケイのカラス」(月曜午後9時)第10話の平均視聴率が12・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、速報値)だったことが8日、分かった。

初回は13・9%、第2話は10・5%、第3話は12・7%、第4話は12・4%、第5話は12・3%、第6話は13・4%、第7話は13・6%、第8話は11・7%、第9話は10・5%だった。数字が好調に推移する中、次回14日に最終回を迎える。

刑事裁判官が主人公のリーガルエンターテインメント。竹野内演じる、絶対に冤罪(えんざい)を生むことのないよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官・入間みちおが主人公。みちおに振り回される、東大卒のエリート裁判官・坂間千鶴を黒木華(31)が演じる。

ある日、駒沢義男(小日向文世)は「レアケースの案件が上がってきたので合議制で審理する」とみちおや千鶴たちに伝える。それは傷害事件だったが、被告人が「名無しの権兵衛」なのだという。みちおの弁護士時代の同僚でもある青山瑞希(板谷由夏)が国選弁護を引き受けた案件だった。

第1回公判。ひょうひょうとした雰囲気を持つ被告人(板尾創路)は、名前はもちろん、自らの素性を明かすことを拒む。事件は、当時17歳だった被害者の朝倉純(小野寺晃良)の胸部を工具で殴打し、大ケガをさせたというもの。この事件の背景にあるのは、路上生活者に対する少年たちの投石事件だった。河川敷で路上生活者仲間とバーベキューをしていた被告人は、被害者の純を含む5人の少年たちから石を投げつけられた。少年たちを追いかけた被告人が、純を捕まえて注意をすると、そのことに腹を立てた少年たちは再び投石行為に及び、路上生活者のひとりにケガをさせてしまう。純を探し出した被告人は、もみ合いになった際に彼が持っていたスパナを奪って殴りつけたという。しかし、みちおから、起訴事実について間違いはないか、と問われた被告人は、間違っている、うそだと答える。そして、自分はうそが嫌いだ、と言い放ち…。