NHKは9日、小栗旬(38)主演の来年度大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、同日クランクインしたことを報告した。

合議制で政治が動いた鎌倉時代を舞台に、小栗演じる北条義時が最高権力者に上り詰める姿を描く作品。脚本を三谷幸喜氏が手掛ける。

撮影初日のこの日は、京での任務を終え北条の郷に帰った父・時政(坂東彌十郎)とともに、三浦義澄(佐藤B作)や義村(山本耕史)のあいさつを受けるなど、若き義時のシーンを収録した。

小栗は「前日までは『とうとう始まってしまうな』とか『始まったら後戻りできないな』という思いがありましたが、いざ現場に来てみたらすんなりと始まれたな、というのが正直なところです」とコメント。演じる義時については「義時は目立つキャラクターではなく、周りに目立つ人がたくさんいますので『このドラマ、誰が主役なんだっけ?』という形で進んでいきたい、と演出陣とも話しています。ですから、主役だからと気負うことなく“なんとなく”現場にいるという感じを大事にしています。徐々に浸透していって、あるときから義時が舵を切る瞬間にやっと『あ、この人が主役だったんだ』となれればと思っています」と話す。

また「『源氏とか平家とか、そういう人たちに気を遣いながら生きていきたくないんだ』という世の中を目指す義時の気持ちを、ブレずに持って演じていきます。大河ドラマでもなければ、これほどのキャスティングの中に入れることもないですし、次から次へと“つわもの”が現れてきますので、それを僕自身も楽しみたいと思います」と意気込んでいる。