剛力彩芽(28)が11日、都内のLINE CUBE SHIBUYAで開幕した国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」オープニングセレモニーの壇上で、山田孝之(37)との“じゃんけん勝負”に勝ち、主演映画「卵と彩子」(大森歩監督)のオープニング上映を勝ち取った。

剛力は20年の同映画祭で、若手クリエイターを支援する「クリエイターズ支援プロジェクト」に賛同し、企画から参画、主演した「MASKAHOLIC」(洞内広樹監督)「傷跡」(井上博貴監督)と「卵と彩子」の製作を発表し、予告を流していた。

「卵と彩子」の中で、剛力は岡山天音演じる恋人と9年の交際後、別れてシングルマザーの道を選ぼうと決めた彩子を演じた。剛力は「まさか、このタイミングで、ようやくかけていただける。ありがたい。思いが伝わると良いなと」と笑みを浮かべた。劇中では妊婦として検診を受けたり、出産シーンではいきむ姿まで演じた。「私も経験がないので、どんな風にしていこうか話は、ずっとしました」と、経験のない出産シーンを中心に、大森歩監督と話し合って役作りをしたと振り返った。同監督も「剛力さんも私も経験がない。2人でYouTubeを見たり何回も練習した」と笑みを浮かべた。

映画祭の代表を務める別所哲也(55)が「我々、俳優は想像なんですね」と語りかけると、剛力とダブルMCの形で初共演した山田孝之(37)は「そう考えると我々も出産シーンが出来るかも」と笑った。

剛力演じる彩子が海辺を歩くシーンでは、ほぼ並行して猫が歩いているが、その猫は偶然、現れたところを撮ったという。剛力は「ハッと見たら猫がいた。あれは、いいエキストラだった」と笑った。