有村架純(28)が12日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督)大ヒット舞台あいさつで、主演の佐藤健(32)と、リモートで参加した大友啓史監督(55)に感謝した。

有村は劇中で、佐藤演じる伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと主人公の緋村剣心の妻・雪代巴を演じた。剣心は巴と出会い、人を斬ることや人生について疑問や思いを投げかけられ、悩みつつも、ともに暮らし、ささやかな生活の幸せを知っていく。その中、巴を惨殺せざるを得なくなった末に十字傷がつき、なぜその後も残ってしまったか…十字傷の謎に迫る物語を描いた。

有村は「無事に公開して、撮影中も公開してからもドキドキしていましたけれど、いろいろな方から感想をいただいて、荷が下りたというか、ホッと胸をなで下ろしております。大作に少しでも参加できたことが自分の経験…感謝しております」と言い、アクリル板を挟んで左隣の佐藤にも感謝。佐藤もアクリル版に手を当てて応えた。

有村は、司会が「プレッシャーはあった?」と聞かれると「はい」とうなずいた。すかさず佐藤が「そうでしょうよ!!」と突っ込むと笑みを浮かべた。その上で「とにかく、皆さんの思いを毎日、感じながら熱量を1日たりとも忘れないぞと毎日、撮影していた。2年前…細かいところは忘れましたけど、大友さん、健さんのアドバイスを受けながら、巴を作り上げたのは心強かった」と振り返った。

また、リモート参加したTaka(33)がボーカルを務めるロックバンドONE OK ROCKの主題歌「Broken Heart of Gold」については「メロディーがピアノで作られていて、より丁寧に心情が伝わり、歌詞も真っすぐに入ってきて、いろいろなものが肉付けされず、心に残ると感じた」と感想を語った。

現在、公開中の「るろうに剣心」シリーズ完結編「-最終章 The Final/The Beginning」の撮影は、18年11月にスタートし、19年5月に撮了。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20年5月27日に公開の1年延期が決定し「-The Final」は今年4月23日、「-The Beginning」は4日に決まったが、4月25日に3度目の緊急事態宣言が発出され東京、大阪の映画館は休業したため「-The Final」は全国で見られない状態となっていた。ただ6月1日以降、東京と大阪で映画館への休業要請は緩和され、「-The Final」は上映を再開し「-The Beginning」も予定通り4日に封切られた。

「-The Beginning」は、4日の封切りから3日間で興行収入(興収)5億807万2400円、動員35万199人を記録し、週末の全国興収ランキング1位となった。2作同時公開中の「-The Final」も同2位に入り、週末の全国興収ランキングで日本映画史上初の1、2位を独占。12日までの興収は2作合わせて44億円に上った。

この日の舞台あいさつは、全国315劇場に生配信された。