文化放送斉藤清人社長が15日、オンラインで定例会見を行った。歌手近藤真彦(56)の番組で、昨年11月から放送休止の状態が続いている「近藤真彦くるくるマッチ箱」(火曜午後9時半)について、「ファンへの説明の場に」と語り、継続へ期待を示した。

近藤と文化放送には「デビュー前から40年以上のお付き合いがある」。近藤の復帰については「未定」としながらも、「一朝一夕に数十年のお付き合いは構築できない。長いお付き合いは大切にしたい」。近藤本人と話し合いも行っているという。

近藤は先日、ジャニーズ事務所を退所後初めて公のイベントに登場し、話題を呼んだばかり。斉藤社長は「イベントでは、芸能活動について『また一から頑張ります』という言葉があった。いろいろ言われていますが、要はファンへの説明がまだであり、しっかりとしたメッセージをお出しになっていないという状況ですので、文化放送の番組をファンへの説明の場にしていただきたい、という思いはある」とした。

昨年11月以来、番組枠では代替番組「松井佐祐里“new normal”の小部屋」を放送している。衣笠聖也編成部長は「近藤さんがいつ帰ってきていただいてもいいように、アシスタントの松井佐祐里がパーソナリィーを務めて番組を維持している。このスタンスはきょうの時点で変わっていません」とし「私としては、続けていきたい気持ちはある」。

一方で「10月改編を見据えて、今のまま『未定』という状況でいるわけにはいかないことも事実。遅くとも10月の改編までには、番組が続くのか、終了してしまうのかも含め、何らかの形で方針は示させていただきたい」と話した。