TRFのSAM(59)ETSU(56)CHIHARU(54)が26日、横浜市内で、「第10回日本認知症予防学会学術集会市民公開講座」で特別講師役を務めた。

昭和の歌謡曲にあわせて、楽しく踊って認知症を予防するシニア向けダンスプログラム「リバイバルダンス」をレクチャーした。今秋にはDVDを発売予定で、専門家によって「科学的に正しい認知症予防ダンス」と認められるほどだという。TRFが直接レクチャーするのは初となった。

講座の中で、TRFの3人は、市民代表のフリーアナウンサー徳光和夫(80)と、参加した100人の市民とともに美空ひばりさんの名曲「お祭りマンボ」のダンスパフォーマンスを行った。

ダンスの振り付けを覚えきれない参加者もみられたが、SAMは「振り忘れちゃっても、ぼくら一緒にやりますから、『それだった』ってやってもらえれば」と勇気づけた。

音楽に合わせて全員で踊ると、SAMは「できるじゃないですかー! すばらしいです!」と参加者に声をかけた。合計3回のダンスをこなし、息を切らした徳光は「オリンピックの選考会に出ているようです…」と笑わせた。しかし「SAMさんいいですね、これ。すばらしいものを考案しましたね!」と効果を実感した様子をみせた。

SAMは「継続するのが大事なので飽きずに続けられるものを考えました。ターゲットが高齢者の方々なので、耳なじみのある曲のメドレーにした」とプログラムのこだわりを明かした。

その後のトークセッションで、徳光は「日本のミュージシャン、アーティストがこんなに踊りがうまくなったのは、音楽とダンスが1つになったのは彼ら(TRF)のおかげ。キレキレのダンスをされていたTRFのみなさんが高齢者にアプローチされたのは画期的」と改めてTRFの面々に語りかけた。

SAMは日本の高齢化社会の進行を念頭に、「(日本の高齢化社会の対応は)世界に対してもひな型になっていく。使命感を持ってやらせてもらっていますね」と自覚を口にした。

CHIHARUは「笑顔や踊り終わった後にハイタッチをしているのを見てこっちも元気をもらえる」と笑顔を見せた。ETSUが「少しずつ前できなかったものができてくる。それが楽しみにつながると思います」とすすめると、徳光は「リバイバルダンスはとにかく体を動かすのが楽しい。振りを覚えるということに真剣になれる」と太鼓判を押した。

SAMは親族に医療従事者が多く、今回のプログラム作成にあたって、自ら勉強し、医者のいとことタッグを組んだという。「さっきもいいましたが、継続できることがすごく大事。やりたくなるっていうのが大事。リバイバルダンスじゃなくても自分で楽しめる頭、体を使うものを見つけて、毎日やるっていうのが健康寿命が延びることにつながる」と話した。