上方落語のファン感謝祭として毎年9月に行われている「彦八まつり」について、上方落語協会は1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年に続き会場での開催は中止にすると発表した。9月5日にオンラインで「デジタル彦八まつり」は開く。

同まつりは、桂ざこば、桂文枝、笑福亭鶴瓶ら、協会所属の落語家が一門の枠をこえて大勢集まり、ファンとふれあう大型イベント。人気落語家が屋台に立ち、客とふれあうこともある。毎年9月初めに、上方落語ゆかりの大阪市天王寺区の生国魂神社で、開かれてきた。

今年は「第30回彦八まつり」として9月4、5日に同神社で予定していたが、上方落語協会は「十分な感染対策をした上で、演者とお客様の交流イベントを開催することは、たいへん困難」とし、同神社での開催は取りやめを決めた。

ただし「リアルなふれあいを共有はできませんが、ご自宅からオンラインで楽しんでいただきたい」として、9月5日にYouTubeで「デジタル彦八まつり」を配信することも決めた。

あわせて、同日には、上方落語の拠点である大阪・天満天神繁昌亭での夜席、神戸新開地・喜楽館での昼席を「彦八まつり特別公演」と題して行うことも明らかにした。