大規模野外フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2021」の中止発表を受け、アーティストたちが複雑な思いを吐露した。

ONE OK ROCKのボーカルTakaは、インスタグラムのストーリーズで同フェスの開催中止に言及。「これは僕の一意見」とした上で、「しょうがないとか 残念とかで許してくれる日本の音楽好きもミュージシャンも本当に優しい。ただな。もう そろそろみんな怒るよ」とつづった。

4人組バンド、King Gnu(キングヌー)のボーカル井口理はツイッターで、「今この国にあるのは曖昧なルールと同調圧力。それで守られる人もいれば、殺される人もいる。誰かが不幸になるんじゃなくて、みんなで幸せになる方法はないのかな」と、やるせない思いをにじませた。

サカナクションの山口一郎はツイッターで「残念です。でも前を向いて進むしかない」とした上で、「茨城県医師会と渋谷さんが誌面かオンラインで対談しても良いと思いますけどね。コロナ禍の音楽的事象として」と提案。「今は分断せず、正確に理解し合う事が大事じゃないかなと思う。大手メディアが詳しく伝えない部分を、音楽メディアがしっかりと取り上げて、情報を正確に伝えて欲しい」と思いをつづった。

同フェスは8月に茨城・国営ひたち海浜公園で予定されていた。事務局は7日、公式サイトで開催中止を発表。茨城県医師会および県下26の医師会等から中止を要請されたことや、仮に開催する場合でも、さらなる入場制限措置、参加者の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すことを要請されたと説明。要請を実施する場合、先行受け付けの中から多くの落選通知を出さざるを得ないことや、参加者の宿泊や移動までを管理することは実質的に困難であることなどを中止理由として説明した。