フランス在住のミュージシャンで作家の辻仁成(61)が、日本人の容姿や言語を嘲笑したとされるサッカー代表選手に関する発言で一部から批判や誹謗(ひぼう)中傷を受けたとし、あらためて真意を説明した。

辻は4日、ツイッターで、バルセロナの選手2人が日本人やアジア人を差別したとされる動画がネット上で拡散された件に言及。報道された記事に触れ、「彼らを擁護は出来ないけど、誤解や誤訳もあり、ちょっと冷静になってほしい」と呼びかけるとともに、当該発言を自ら翻訳した上での見解をブログにつづっていた。

8日に更新したブログでは、先の投稿により多くの批判や「日本に帰って来るな」などといった誹謗中傷を受けたと明かし、「差別は断じて許さない。彼らがやったことは決して許されることではない」と、あらためて自身の考えを示した上で、当該選手の発言の真意が、一部メディアで誤訳されたり誇張されていると指摘し、「発言していない言葉で吊るしあげられるのはどうなのか?」と疑問を投げかけた。

それでも、当該選手が問題の動画を撮影したこと自体を批判。また、当該選手の謝罪に関して「残念な謝罪で、失望した。厳しい現実をきちんと受け止めてもらいたい」とした。