林遣都(30)が13日、都内で行われた主演映画「犬部!」(篠原哲雄監督、22日公開)のイベントで、劇中でバディを組んだ元保護犬のちえを「ワンちゃん界の大女優」とたたえた。

映画は、2004年(平16)ころ青森県十和田市の北里大(十和田キャンパス)に実在した動物保護サークル“犬部”を描いた、片野ゆか氏の「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)が原案。林は、超が付くほどの動物好きで、一匹でも多くの命を救うため、どんな状況でも諦めない獣医大生の花井颯太を、ちえは颯太と自宅でも動物病院でも一緒の花子を演じた。

林は、ちえのリードを引いて登壇したが、ちえがカメラのフラッシュを浴びて興奮して、袖に帰ろうとするなど、なかなか言うことを聞かなかった。揚げ句に、台に勝手に登壇し、クゥ~ン、クゥ~ンと鳴き続け、林は「ちえ、そこ、後で上るんだよ…ちえ、ちょっと待って!!」などと、ちえに振り回され続けた。

それでも、林は静かな笑みをたたえ、ちえを見守った。「人が多い場所は、ちょっと緊張しちゃうと思うんですけど、飼い主との絆が深くて関係性が素敵。顔も美人で…今や、いろいろな映像作品にも出演して、ワンちゃん界の大女優。良い飼い主さんに出会って、立派な出演者の1人。人の力になれるメッセージを持った映画に出演して、一緒に過ごせてうれしい」と語った。

映画のモデルとなった北里大獣医学部の15人の現役学生とオンラインで討論する中で、ちえと仲良くなるために何をしたかと質問が出た。林は「もともと、動物が大好きで今回、本当にたくさんのワンちゃんが出演していただけて、うれしかった。監修の方々に教えていただいた中で印象に残ったのは、とにかく話しかけてあげること。とにかく話かけるのをやってみてくださいと」と答えた。

その上で「もともと、話す方ではあったんですけど、極端に人と話のと変わらないくらいの日常会話。今日、朝、何食べたの? とか、ずっと話すようにした。そうしたら、初めて、変化する姿を見ることが出来た。自分のことを認識してくれたりだとか、最初、近づけなかったのに、隣に座れるようになったり、変化を体験できて勉強になった」と振り返った。