テレビ朝日広報部は10日、東京オリンピック(五輪)閉会式が行われた8日夜に、同社番組スタッフが東京・渋谷の飲食店で10人の飲酒会合を開催し、翌9日未明に同社スポーツ局社員1人が誤って店の外に転落して負傷し、緊急搬送されたことを発表した。

警視庁によると、この社員は20代女性で、東京・渋谷のカラオケ店の2階窓から転落、左足の骨を折るなどの重傷という。9日午前4時ごろ、「人が落ちてきた」と目撃者が110番した。

10人はスポーツ局の社員6名、社外スタッフ4名で、いずれも東京五輪に関係した仕事をしていた。

誤って転落したスポーツ局の社員は9日午前4時ごろに緊急搬送された。足をけがし、現在は入院しながら治療を行っているという。命に別条はなく、事故に関する経緯などの詳細は明らかにしていない。

同局は、緊急事態宣言下で東京都の要請ルールを無視して打ち上げ名目の飲酒を伴う宴席を飲食店で行ったことを認めた上で「当社では従前より、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宴席等を禁ずる社内ルールを設け、その遵守を徹底して参りました」と説明。その上で「しかしこの度、不要不急の外出などの自粛を呼びかける立場にありながら著しく自覚を欠く行動があったことは大変遺憾であり、深く反省しています」とコメントした。「緊急事態宣言下で尽力されている皆様はじめ、関係各位多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします」と謝罪した。