モデルで女優の石川恋(28)が、日本テレビ系ドラマ「イタイケに恋して」(木曜午後11時59分)に、ヒロイン谷村結花役で出演している。このほど、日刊スポーツの取材に応じた。インタビューを、前編と後編に分けてお送りする。以下、前編。

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同作は、影山(渡辺大知)飯塚(Sexy Zone菊池風磨)マリック(アイクぬわら)の不器用でモテない、イタいけどかわいい男子が、恋愛インフルエンサーの助手となり、恋のキューピッドとして奮闘する物語。

「ベースはコメディーなので、明るくて和気あいあいとした現場です。監督も主演の3人もすごく話しやすくて、『どうしようかな』と思ったときもすぐに相談できます。基本的には、渡辺さんとご一緒のシーンが多いんですけど、監督も交えて、お芝居のこと以外も話したりします」

結花は、影山の元カノで“やばい女”。何股もしたり、自分の欲望に正直に生きている。石川は「モテるんだろうなー」と笑う。

「自分の幸せとか、欲望、願望にすごく忠実な女の子だなって思います。あとはたぶん、モテるんだろうなって(笑い)。男の人が寄って来やすくて、あんまり拒否できないというか。勘違いさせるというか、思わせぶりなところもあるのかなって。ちょっと私のなかでは、あざとい女の子という感じですね。気が付いたら気になっちゃう存在というか、好きになっちゃうみたいな女性ですね」

自分との共通点は「幸せになりたいと思うこと」だという。

「みんな自分が幸せになりたいじゃないですか(笑い)。でも理性とか、相手の気持ちを考えて抑えているものがあって。私だったら100中10くらいに抑えている気持ちを、結花は煮詰めて100にしているイメージ。なので、誰もが自分の心に正直に行動したら、結花みたいになるのかなって思います」

自分自身は「不器用」だと分析する。

「基本的に2つのことを同時にできないんですよ。仕事に集中しちゃったら、他のことが考えられなくなります。だから、仕事と恋愛を両立することすらままならないです。どっちかになっちゃうんですよね。だから、結花みたいに『仕事、男1、2、3』とかなったら、どうやって配分すればいいか訳が分からなくなっちゃうから、できないですね(笑い)。あと、私は嫌なことは断れます。例えば、2人でご飯とか『この人ちょっと誘ってるんだろうな』って、下心とか感じると、結構お断りします」

クランクイン前に分かっていた役の情報が少なく、役作りでは過去一、台本に書き込みをしたという。

「1話のせりふが数ページしか無かったんですけど、とにかくそれまでの結花の生い立ち、人間関係とか、思いついたことを書いてたら、すごい書き込んでいました。先の展開がわからなくて『どういう風に逆算したらいいか』と焦っていたら、渡辺さんが『決めすぎて予想外の展開が来たときに焦っちゃうから、その場その場で感じたことを自然にやればいいんじゃないかな』って、ポロって言ってくださって。確かに、できている台本の結花が全てだから、ヒントが少ないのが不安だったんですけど、それも楽しもうかなって思いました」

ドラマ名にかけ、石川が「恋していること」を聞くと「動物園」だという。

「ご時世的に行けていないんですけど、落ち着いたら、好きということをアピールしたいなって思っています。行きたい動物園がたくさんあるんです。でも今は行けないので、動物園がオンライン配信しているのを見て、『今日はみんな何しているかな』ってチェックしています(笑い)」

1番好きな動物は、トラ。将来、飼いたいというほど溺愛している。

「ネコ科で最大の動物ですよね。犬を飼っていますけど猫もすごく好きで、いつかトラを飼いたいんですよ(笑い)。トラの魅力はすごく強そうだけど、狩りとかはそんなに上手じゃなくて、そのギャップにやられますね。フォルムとお顔、模様とか全部が好きで、結構トラを見に行きます。ホッキョクグマとトラがいる動物園は最強で、1人でも行きます。トラの前では2、3時間いられますもん(笑い)」

好きな男性は、どんなタイプなのだろうか。

「トラはあんなに大きくて強そうなのに、猫みたいにかわいさもある。好きな男性ってなったら、あんまり甘えられるより、私が甘えたいですかね。自分が結構、いっぱいいっぱいになっちゃう時に、落ち着かせてくれる人みたいな。だから、私が頼れる人が良いと思います」

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