八代英輝弁護士が13日、レギュラーMCを務めるTBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜午前10時25分)に生出演し、10日の同番組で共産党について発言した内容について、謝罪した。

八代弁護士は「先週の私の発言ですが、私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方、日本共産党はたびたび否定されていることも申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」と頭を下げ「テレビで発言する者として、今後はより正確にバランスに配慮し、言葉に責任を持っていきたいと思います」と話した。

10日の「ひるおび!」では、衆院選での野党共闘の話題を取り上げた際に、八代弁護士が「志位委員長がつい最近、『敵の出方』という言い方をやめようとは言ってましたが、共産党は『暴力的な革命』というのを、党の要綱として廃止してませんから。よくそういうところと組もうという話になるな、と個人的には思います」と、共産党と連携する可能性がある野党について言及していた。

司会の恵俊彰は八代弁護士の謝罪を受け、「私たちも脇を締めて番組作りに臨んで、より広く与野党の政策について伝えていこうと思います」とした。

また、江藤愛アナウンサーは「先週の放送で野党共闘をテーマに扱った際、『日本共産党について、暴力的な革命というのを、党の要綱として廃止していない』という発言がありました。日本共産党の綱領にそのようなことは書かれていませんでした。訂正しておわびします」と伝えた。八代弁護士の発言があった10日にもTBSは「共産党の綱領には記載がなく、発言は誤りでした」とコメントしている。

一方、共産党の植木俊雄広報部長は放送での謝罪を受け、日刊スポーツの取材に応じた。植木氏は「選挙を前にこういう一方的で、根拠に基づかないことを当然のごとく取り上げるのが本当に許せない」。その上で「これからメディアの方には真実を明らかにするという立場で報道して頂きたい」と注文した。