テレビ朝日系ドラマ「科捜研の女」シーズン21が、10月14日から2クール、放送(木曜午後8時)することが16日、東京・丸の内TOEIで行われた「科捜研の女-劇場版-」(兼崎涼介監督)大ヒット御礼舞台あいさつの壇上で発表された。

シーズン21の放送決定はは9日に発表されていたが、初回の放送日が発表され、場内は拍手が沸き起こった。主演の沢口靖子(56)は、演じる京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコの衣装を身にまとい「周りの方は『劇場版を見て、テレビドラマを見たい』という声があった。マリコとして活躍できてうれしい」と笑みを浮かべた。

マリコと長年バディを組む京都府警の土門薫刑事を演じる内藤剛志(66)は「劇場版の宣伝の時、言うなと言われて苦しかった。(シーズン21は)ものすごいことになっている」と声を大にした。ドラマには、劇場版で登場するキャラも出るといい、1話には渡辺いっけい(58)演じるマリコの元夫・倉橋拓也が登場する。劇場版では、マリコと土門との絡みが見どころとなっただけに、内藤は「憎き渡辺いっけいが出てくる。愛とかいうのとは違う役割を背負って、あのいっけいがやってくる」と苦笑した。沢口が「元夫役のいっけいさんが、劇場版に続き登場します」と満面の笑みを浮かべると、内藤が「俺と、いっけい、どっちが好きなの? 聞いてもいつも笑ってごまかす」と突っ込むと、沢口は「マリコが最終的に、どちらを選択するか楽しみに…。(シーズン21は)目まぐるしい展開。劇場版を見てから、テレビドラマシリーズを見て欲しい」と客席に呼びかけた。 「科捜研の女」は、テレビ朝日系で1999年(平11)10月21日に放送がスタート。沢口が演じる京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコと、2004年のシーズン5から登場してバディを組む土門が、科学を使って事件を解き明かす。今年でシーズン20を迎え、現行の連続ドラマの中では最多シーズン数を更新し続けている。ドラマ放送開始20周年に加え、テレビ朝日開局60周年の節目だった19年は、4月から翌20年3月までの1年間のロングラン放送にチャレンジし、最高視聴率14・1%(『-season19』第3話)、全話平均視聴率11・6%という高視聴率をたたき出した。そうした結果を受けての満を持しての劇場版では、佐々木蔵之介(53)が演じる天才科学者・加賀野亘が、シリーズ史上最強の敵として科捜研の前に立ちはだかる。

歌手遥海(25)が担当した主題歌「声」が、シーズン21でも引き続き、主題歌となる。