歌手加山雄三(84)が28日、出身地の神奈川・茅ケ崎市を訪れ、地域活性化プロジェクト「茅ケ崎に愛を込めて」の活動の様子を見届けた。

同プロジェクトは、加山の声を忠実に再現したデジタル音声を作成し、市内の商業施設や市役所、私立病院などの館内放送でアナウンスすることで、地域活性化を図るもの。加山からの「新型コロナウイルスの影響で苦しむ地元茅ケ崎に対して何かできないか」という提案を受け、同市の商工会議所青年部などが協力し、4月から第1弾がスタートした。

この日開始のプロジェクト第2弾では、茅ケ崎駅の構内アナウンスや、コミュニティーバス「えぼし号」の車内アナウンスが加山のデジタル音声で行われるほか、相模線茅ケ崎駅ホームの発車メロディーが加山の代表曲「海 その愛」に変更された。

自身の音声や楽曲使用された駅の様子を見届けた加山は「茅ケ崎を盛り上げたい気持ちでスタートしたこのプロジェクトですが、皆さんから温かい声を多数いただき、僕の方が元気をもらっております。感謝の気持ちでいっぱい。今まで以上に茅ケ崎を楽しんでいただけたらうれしいです」と笑顔。「えぼし号」にも乗車し、自身のデジタル音声による車内アナウンスを聞きながら、つかの間のバス旅も楽しんだ。