東映は1日、元同社社長の高岩淡さんが10月28日午後2時23分、肺炎のため京都市内の病院で亡くなったと発表した。90歳だった。葬儀は家族葬として既に執り行った。後日、お別れの会を予定している。

高岩さんが東映京都撮影所長だった時代に製作された81年の映画「青春の門」(蔵原惟繕、深作欣二監督)に出演した松坂慶子が、東映を通じて追悼のコメントを発表した。

「高岩淡さまが、東映京都撮影所所長でいらっしゃった時の作品『青春の門』で、たえを演じさせていただきましたのが、初めての出会いでした。スケールの大きな、そして温かいお人柄で、皆んなに愛される撮影所の太陽のような方でした。私がしゅんとしてた時、『慶子ちゃん、困った時は…笑ったらええんや』と、励まして背中を押してくださったことをあの笑顔とともに懐かしく思い出します。お別れは悲しいですが、胸がいっぱいですが、皆んなから愛された高岩淡さまのご冥福を心からお祈り申し上げます」