女優米倉涼子(46)綾野剛(39)が10日、都内で、「Netflix Festival Japan 2021」に出席した。

動画配信大手Netflixで配信される「新聞記者」に出演するため、イベントに出席した。

19年に日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した同名映画を担当した藤井道人監督が指揮を執る。米倉演じる“新聞業界の異端児”と呼ばれる社会部記者・松田杏奈(米倉)が国家権力に立ち向かっていく中で、一般の人々の視点も重視した構成となっている。一般の来年1月に世界同時配信される。

主演の米倉は「一般の人に寄り添う記者。努力と諦めない気持ちを大切にしている。真実を伝えていきたいという強い思いを持った、一見弱々しい静かな女性なんですけど、思いを伝えるという信念だけは強いキャラクターだなって思います」と役柄を紹介した。

米倉はテレビ朝日系連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」に代表されるように、強い女性像を演じることが多い。「強いキャラクターを作っていこうと思っていたんですけど、ある方に取材にしていくシーンも強く、失敗しない女というか『負けない、絶対聞いてやる』と圧力でいこうとしたら、(監督から)『米倉さんもっと声を小さく』っていわれて。構想は全てぶちこわされちゃった(笑い)。(そのおかげで)新しい姿を頂けたなとすごく感謝しています。地味な闘うヒロインです」と明かした。

理想を抱きつつも組織の論理に翻ろうされる若手官僚・村上真一を演じる綾野は「ベスト3に入るくらい精神的にきつい役でしたね…藤井道人監督のせいで。うそです(笑い)」。続けて「うーん。なんですかね。役をやっていて、自分の気持ちなのか役の気持ちなのか、自分に返ってくるとういか。自分自身はどうなんだって村上から問いかけられているような」と振り返った。