NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の12日に放送された第10話の平均世帯視聴率が16・2%(関東地区)だったこと15日、ビデオリサーチの調べで分かった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、稔(松村北斗)に安子(上白石萌音)の事が好きだと打ち明けた弟の勇(村上虹郎)。稔は安子の実家に行って挨拶してきたことなどを話した。すると勇は最後の甲子園出場を目指し、さらに安子のことも諦めないと稔に告げた。その頃、世間では若い男性らに次々と召集令状が届きはじめ、さらに連日ラジオからは各国の戦況を伝える臨時ニュースが流れていた。その影響で勇が目指していた全国甲子園大会の中止が決まった。落ち込んだ勇は神社で安子と会っていた。「今年の夏は終わった。わしには野球しかなかった。兄さんに勝てるなら野球しか…」と安子に話した。その日、ラジオでアメリカ、イギリス軍と戦争を開始したと発表。安子が毎日聞いていた英語基礎講座の放送もなくなった。