2019年(平31)4月~9月に日本テレビ系列で放送されたドラマを映画化した「あなたの番です 劇場版」(佐久間紀佳監督、12月10日公開)完成報告会が22日、東京・帝国ホテルで行われた。

ドラマの犯人をめぐって、放送中、視聴者の間で考察に次ぐ考察が繰り返されただけに、年の差夫婦を演じた主演の原田知世(53)田中圭(37)をはじめ、キャスト陣は関係者から「ネタばれ厳禁」を言い渡されており、どの俳優も内容に関して名言を避け続ける展開となった。

映画では、原田と田中が演じる年の差新婚夫婦・手塚菜奈と翔太が、引っ越してきた日、住民会に出席したのが、菜奈ではなく翔太だったら、そして“交換殺人ゲーム”が始まらなかったらという、もしもの世界を描く。手塚菜奈を演じた原田は「本当に信じられないくらい、たくさんの反響と応援を頂いたおかげで劇場版につながった。新たな人生を生き直せることをうれしく思います」と語った。

ただ、田中が演じた翔太との関係について聞かれると「ドラマ版より、離れている時間が出てきたかしら? すれ違ったり…」などと曖昧な回答を続けた。田中から「マリッジブルーがあったみたいです」と声をかけられても、無言でうなずくばかり。会見が“いい夫婦の日”11月22日に行われたことから、いい夫婦の秘訣(ひけつ)を問われても「互いを信じるということですか? どうでしょうか?」と答えるにとどめた。見どころを聞かれると「水中銃をバシッと構えるところ。よろしくお願いします」と、意味深な笑みを浮かべた。

見どころについては、田中も「暴走」、横浜流星(25)も「いっぱい蹴って、いっぱい殴ります」などと、物語には明確に触れなかった。

その中、皆川猿時(50)だけは「とっても面白い映画です…見ました。犯人、言いますか?」などと何度か、犯人を口走ろうとしては周囲から目配せされた。