NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の11月30日に放送された第22話の平均世帯視聴率が16・4%(関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高記録は第19話の17・2%だった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、千吉(段田安則)からるいを雉真家の養子にすること、そして再婚するよう促された安子(上白石萌音)。その姿を見かねた勇(村上虹郎)は、るいを連れて岡山を出るよう安子を説得する。勇の援助を受け、るいと2人きり大阪へと向かった。たどり着いたのは稔(松村北斗)が学生時代に住んでいたおぐら荘。大家の計らいで安全に暮らせる部屋を手に入れた安子は、お菓子を作って売ることで生計を立てようとしていた。しかし米、小豆、砂糖は簡単に手に入らない。さつまいもでアメを作ろうとしたが、芋アメは簡単には売れなかった。苦労する安子は、ラジオから英語で流れてくる証誠寺の狸囃子(たぬきばやし)を聞いた。「カムカム英語」との出合いだった。