女優出口夏希(20)がこのほど、都内神社で、「新成人取材会」を行った。

今秋にNetflixで配信される是枝裕和監督の話題作「舞妓さんちのまかないさん」で森七菜(20)とダブル主演と務める注目株。「お仕事をしたい! お芝居をしたい! という気持ちが初めて湧いてきて、お芝居をする事が楽しいと思えたのは是枝監督をはじめ是枝組のスタッフの方々やキャストの方々のおかげ」とオーディションでつかんだ大役の経験が女優人生のターニングポイントになったと明かした。

撮影前は不安も大きかったが、是枝監督から「(役名の)すみれをとりにきたなって伝わった。その気持ちを僕はかったんだよ」「大丈夫だよ」と声をかけられて、自信をもって臨んだ。

同作を撮影していた昨年10月に二十歳を迎えた。「二十歳になりたいってずっといっていたんですけど、あんまり実感がなかったです(笑い)」。飲酒も解禁となった。「撮影終わってマネジャーさんのお部屋に行って乾杯しました。ビールで」と振り返った。

父親からは恋愛禁止を通告されているという。姉3人、弟1人の5人きょうだいだといい、「お父さんがすごい過保護で…『嫁には出さん』って(笑い)」。とはいえ恋愛もしたい年頃だ。「映画とかは恋愛系しか観ていません。漫画みたいな恋がしたいと思います」と声を弾ませた。タイプは「王道キラキラ。青春作品に出てくるような無口なクールな人」と少し照れながら明かした。

結婚観も告白した。「一昨年くらいまで21(歳)には結婚するっていっていたんですけど、今考えたら無理ですね。結婚したい欲もなくなりました。自由でいたいと思っちゃって。大人になったかなと。最近、本当に結婚したくないってずっといっていて。自由でいたいと」。

20代は趣味を充実させたいという。「唯一ずっとメークが好きなんですけど、そういう趣味じゃなくてアクティブな方にいきたくて。ボクシングやってみたいとか料理教室行きたいとか言っているんですけど、口だけでいっていないです」と話した。

やってみたい役は恋愛作品のヒロイン。「王道のちょっと弱めな(役)…。漫画の見過ぎです…はい(笑い)」と笑顔をみせた。

名匠の薫陶を受けて一皮むけた出口が、新成人として2022年に大きく花開く。【佐藤成】

 

○…「舞妓さんちのまかないさん」 小山愛子氏が「週刊少年サンデー」で連載中の同名漫画が原作。京都の花街を舞台に、舞妓が共同生活を営む屋形でご飯を作る「まかないさん」となった主人公キヨが、青森から一緒にやってきた親友の舞妓すみれと暮らす日常が描かれる。是枝監督が総合演出、監督、脚本を務める。全9話の連続ドラマ。

◆出口夏希(でぐち・なつき)2001年(平13)10月4日、東京生まれ。現所属事務所にスカウトされ芸能界入り。18年から「Seventeen」専属モデル。19年フジテレビ第30回ヤングシナリオ大賞「ココア」で女優デビュー。21年MBS「ガールガンレディ」テレビ朝日「コタローは1人暮らし」など出演。特技は中国語、メーク。162センチ。